ハンバーグレストランにて

4月。新入生、新入社員の初々しさが、時にほほえましく感じられる季節です。

先日、家族で「さわやか」というカジュアルレストランに行ったのですが、その時、隣の席に陣取っていたのが、まさに新入社員とおぼしき男女5人のグループでした。着慣れないスーツに身を包んだ彼らは、お互いを“さん”付けで呼び合い、ぎこちない会話と、時々訪れる気まずい沈黙を、名物のハンバーグとともに味わっていました。

同期入社同士の親睦を深めるため、みんなで食事でもして帰りましょうか、という話になり、彼らのうちの誰か、あるいは殆どが地元出身者で、それなら行き慣れた「さわやか」に行きましょう、というノリで来たのでしょう。

たしかにここは、美味しいし、値段もリーズナブルです。地元で生まれ育った子供なら月に1度はここのハンバーグを口にしないと、ストレスで蕁麻疹がでるという都市伝説すらあります(?)。
しかし、今回は敢えて苦言を呈したい
「君たち! せめて、居酒屋へ行け! 運転がネックなら、ノンアルコール飲料でもいいじゃないか! 社会人同士で『さわやか』に来てはいけない!」

こういった、ファミリー向けレストランに来ていいのは、文字通りファミリーか、せいぜい大学生までであると思う。どんなに好みの味であっても、大人同士で押しかけて、千円程度のハンバーグセットを貪るのは見苦しい。あくまでも「子供が好きだから来ています」というスタンスが、自分自身にとっても、周囲にとっても心地よく、幸せなのです。

社会人同士なら、ちょっと小洒落た洋食屋さんに行きましょう。そういうお店を持ちましょう。
それが 常識ある大人のマナー、飲食店・レストランの使い分けだと勝手に思っています。