50円の矜持

最近のスーパーマーケットはコンビニに対抗してか、比較的早朝から深夜まで営業していて、非常に便利になりました。コンビニに比べて品揃えが豊富であるにもかかわらず安価である点が魅力なので、私も時折立ち寄り、朝食や昼食を調達しています。敢えて難点を挙げるとすれば、レジ袋が無料ではなく、5円で買わなくてはならないという事ぐらいでしょうか。

私が購入するのは、せいぜい「おにぎり&お茶」か、「サンドイッチ&午後の紅茶」程度なので、実はレジ袋なしでも何とかなります。しかし食い物を素手で抱えて店を出るという行為は、なんだか“略奪”したみたいで、あるいは“施し”を受けたようで、到底容認できるものではありません。

「マイバッグ」や「以前使ったレジ袋」を持参すればいいのでしょうが、40過ぎの男が単独でマイバッグを使用するのは何かの法律で禁止されているはずですし(?)、「おーおー、5円惜しさに棚を引っかき回して、わざわざ袋を持ってきたのかい・・ご苦労さんだねー!」というレジのおばちゃんの視線に晒されるくらいなら、死んだ方がましなので、私は常に躊躇無くレジ袋を購入しています。あくまでも、「ふと思い立って、たまたまスーパーという不慣れな場所に立ち寄ってしまった上品な紳士」でなくてはなりませんので・・・

このスタンスは、たとえレジ袋が10円になろうと20円になろうと変わることはありません。ただ・・・50円になったら考え直します・・・その程度の矜持です。