診療の特色

診療案内シリーズ
わたなべクリニックの診療内容の特色を、順次紹介していきます。

 

その1 ウロマスター


・咳やくしゃみ、運動などで、急におなかに圧力がかかった時に尿が漏れてしまう(腹圧性尿失禁)
・急に尿がしたくなり我慢できなくなる、あるいは、頻回にトイレに行きたくなる。(過活動膀胱)
こういった排尿に関する悩みは、多くの女性が(あるいは男性も)抱えているといわれています。
これらの疾患に関する情報はネット上で「頻尿」「尿失禁」「過活動膀胱」などで検索すれば容易にみつかりますので、ここでは繰り返しません。
(メーカーのサイトですが、排尿トラブル改善.com頻尿.jpがまとまっていると思います)

さて、こういった頻尿・尿失禁の治療において、薬物療法と並んで推奨されるのが「骨盤底筋体操」や「膀胱訓練」です。詳細は上記サイトにも載っていますのでここでは述べませんが、これは確かに効果があります。科学的にも証明されています。

しかしそれは、あくまでも、“根気強く忠実に“、”何か月も“ 継続して行った場合の話です。週に数回、思い出した時におざなりにやる程度では効果は望めません。
「この体操を根気よくやれば、治りますよ」というのは、嘘ではないけれど現実的でない不親切な話なのです。
「駆けっこが早くなりたい」という子供に「毎朝10km走ればいいんだよ」と助言するようなものです。
当院では、もちろん骨盤底筋体操や膀胱訓練について説明します。そして同時に干渉低周波治療(ウロマスター)をお勧めします。
ウロマスターは下腹部とおしりにつけたパッドを介し、干渉低周波により、膀胱・尿道周囲の筋肉や神経を刺激して、膀胱の緊張をほぐし、尿道括約筋の力を強くして、頻尿や尿失禁を改善さる治療装置です。(国内で唯一、保険治療が認められている治療装置でもあります。)
要するに、機械の力で強制的に筋肉や神経を鍛え、体操を継続したのと同様の効果をあげる装置です。
1回の治療時間は20分。痛みや副作用はなく、着衣のままで治療可能です。
最初の3週間は週に2度程度。その後は1~2週間に1度治療を行います。
頻尿・尿失禁でお悩みの方にお勧めです。

 

その2 前立腺癌とPSA迅速測定

 

前立腺癌の罹患数は近年増加の一途で、2020年には肺癌に次いで男性癌の第二位になることが予想されています。
血液中のPSA(前立腺特異抗原)という物質の量を定期的に測定することにより、かなりの正確さで前立腺癌を早期に発見することができますので、50歳を過ぎた男性は、年に1回はPSA検査を受けることをおすすめします。
当院では、(株式会社)遠州予防医学研究所さんのご協力により、PSAの迅速測定が可能です。採血後1時間ほどで検査結果が判明します。
PSA迅速測定は、前立腺癌の治療経過を追う上でも有用です。

 

 その3 日帰り前立腺検査(前立腺生検)

 

 

 

 

 

 PSA検査で前立腺癌の可能性が否定できない場合(PSA値が4 ng/ml 以上)、前立腺生検という精密検査が必要です。肛門から棒状のエコー機器を挿入し、前立腺の組織を採取する検査です。
数日間の入院検査として行う病院がほとんどですが、当院では日帰り検査として行っています。

検査の流れ
外来で検査前の診察と検査の説明・予約をします
検査当日
・検査着に着替えて頂き、点滴(抗生剤と止血剤)を始めます。
・痛みなく検査を行うため、腰のあたりに仙骨麻酔という麻酔の注射をします。
・20分ほどで麻酔が効きますので、肛門からエコーと特殊な針を挿入して、前立腺の組織を6ヵ所採取します。(実際の検査は5~10分ほどで終わります)
・検査後1~2時間安静を保って頂き、麻酔が切れたら帰宅できます。

検査結果は1週間後に説明します

(抗凝固剤を服用中で休薬が困難な方、前立腺炎の既往のある方など、日帰り検査として行えない場合もあります。)