顕微鏡の電球

一昨日の夕刻、診察室で尿検査に使用している顕微鏡の電球が突然切れました。
最初は「電球切れ」という事実を認めたくないがため、スイッチをバシバシやったり、コンセントを何度も抜き差ししたりと、ジタバタしたのですが、やはり本格的に電球が切れていたようです。

20年以上ほぼ毎日のように顕微鏡を覗いていたのですが、幸か不幸か、電球が切れるという場面に遭遇したことはありませんでした。 そのせいか顕微鏡という医療機器は高価なだけあって、永遠に切れない電球が使用されているような気でいました。
当然、予備の電球など用意してあるはずもなく、取り扱い説明書すら見当たらなかったので、あたふたとネットで電球の型番を調べて、スタッフに近所の電気屋へと走ってもらいました。

しかし30分後、エディオンとヤマダ電機で 「そんなもん、置いてあるわけねーだろ!」 くらいに言われたスタッフが涙目で戻ってきました。 どうやらこの「6V12Wハロゲン電球」という代物、汎用性のかけらも無いようです。

しかし、顕微鏡なしでは尿検査(尿沈渣)が出来ず、泌尿器科診療が成り立ちません。 思案した末、写真のように、手鏡と懐中電灯を利用して光源を確保し、何とか観察可能になりました。案外よく見えるものです。
かといって、こんな体裁でいつまでも診療するわけにはいかないので、Amazonで電球を注文。18時過ぎに発注したにもかかわらず、なんと翌日の昼過ぎには品物が到着しました。(プライム会員でよかった!)

ひとまず一件落着なのですが、ここにひとつ問題があります。
「次の電球切れに備えて、予備電球を買い置きするかどうか!」

今回の騒動で、顕微鏡の電球が永久不滅でないことは学びました。しかし、開業以来7年間もったわけで、次に切れるのはおそらく7年後。その時のために、今買っておくべきなのか!?

・こんな小さな物を買っても、7年後にはどこにしまったかを多分忘れている
・覚えていても、7年間で電球が劣化している可能性がある
・Amazonに頼めば、翌日には届く
・7年後なら、もっと早く届くかも知れない
・届くまでの応急処置法は習得した

ということで、予備の電球は購入せず、成り行きにまかすことにしました。
ちなみに、電球の価格は1618円でした。