店員さんについての考察(その3)~酒量販店編~

週末の夜、珍しい魚を入手したので呑みに来い、と知人から家呑みに誘われたので、終業後に向かいました。
手ぶらで行くわけにもいかないので、道すがら酒量販店で買い物です。

缶ビールや缶酎ハイやらハイボールやらを大まかにカゴにいれレジへ。
赤いエプロンをつけた無表情のバイトの若者が、ピッピッピッ!とレジ打ちしてくれます。

「お会計はこちらになります」

示されたディスプレイには「\5010」の表示。
バーコード決済には対応していないようなので、現金で会計です。
小銭を避けたい私は、1万円札と10円玉をトレイに置きました。

「えーと・・・1万と10円からでよろしいですね」

ゲームのやり過ぎで運動不足のせいか、ややポッチャリした兄ちゃんは、そう言いながら10010円をレジに投入しました。

おつり排出口から、「パサッ!」と5000円札が1枚出てくるのを、ちょっとワクワクしながら待っていた私の目の前に現れたのは
「ボサッ! ジャラジャラジャラジャラー!」
数枚の千円札と多量の小銭でした。

(なぬ!?)

ディスプレイを再確認すると、そこには「\5011」の文字が・・

「・・・4999円のお返しになります」

(はーーー??)

言いたいことは色々あるけど、ここでジタバタしても面倒なので、動揺したそぶりは一切見せず、4枚の千円札と多量のコインをゆっくりと財布に流し込みました。
ボクちゃんは「僕は悪くありませんから~~」という雰囲気で、右斜め上の天井を見つめています。


重い荷物を提げ、パンパンになった財布でポケットを膨らませた私は、どよんとした気持ちで店を出ました。

「まー、そんな奴もいるよなー!」
「でも、日本の未来は暗いかなー!?」

店の看板に、軽く手拳を見舞っておきました。

 

写真は本文とは無関係な「偽サファリ」